緊急時対応マニュアルを作成しておくと安心かもしれません

以前看護師と保育士とで認識にズレがある事を書きましたが、子供が病気や怪我を負った時は看護師が責任を持って対処をしなくてはなりません。ですが看護師の独断で親への連絡や病院への搬送が可能な園は少なく、やはりこの場合でもまずは園長や保育士に確認が必要だったりします。

しかし看護師が緊急と判断しても保育園側では様子見と判断する事が珍しくありません。こういった緊急事態でも認識のズレがあると非常に困るものですが、トラブル無く働く為には保育園側のやり方を受け入れる必要があるでしょう。

しかし例えば保育園側の意識を高める為に「緊急時対応マニュアル」のようなものを看護師が積極的に作る事で良い方向へ向かったケースがあります。病気や怪我の症状に合わせて予想される危険な状態を詳しく説明したり、最終判断を看護師ではなく保育園側が決める事を明記しておけば後々役に立ちます。

保育園側はぎりぎりまで親への連絡や病院への搬送をしたがらない事が多いので、その辺を少しずつでも改革していけると良いかもしれませんね。

多くの保育園看護師が抱える悩み

保育園看護師として働く上で多くの方が悩まれている事があります。それは「看護師でありながら看護師としての役割を十分に遂行出来ない」という点です。

例えば多くの子供を扱っていれば、その中で時には健康上に問題があると思われる子供も見られます。しかし「病気ではないか」という一言が保護者に大きな不安を与える事、そして病気ではなかった時に信用問題に関わるといった考えから見て見ぬ振りをする保育園もあるという現実です。

このような保育園は決して少なくなく、看護師として働き辛いと感じたり、子供の健康を守る事が出来ない事に不満を感じる看護師は意外と多いのです。

実際に私が働いていた保育園でも若干上記のような傾向がありました。保育園経営という立場から慎重になると言うよりは「無難な立場で居たい」といった考えが垣間見えました。保育園に看護師を置く事が安心に繋がると言った世の中の流れとは違い、保育園側ではより責任が重くなる事に戸惑っている感じがありましたね。

保健だよりを書くのも保育園看護師の仕事

保育園看護師の仕事には「保健だより」の作成もあります。一ヶ月に一回や季節毎に一回等、その園によって異なると思いますが定期的に発行する必要があるのは何処も同じだと思います。最初は何を書いて良いか迷う事もありますが、仕事をしている内に次第にお母さんへ伝えたい事が沢山出て来るので書く内容には困らなくなります。

それよりも難しいのは「いかに確実に読んで貰うか」という事です。子育て中のお母さんは忙しいですからチラリと見て何となく見知った内容だと読んでくれない事があります。しかし新たな情報を盛り込んだりしているので、保健師としては面倒でも是非全てを読んで欲しいんですね。

そこで私の場合は子供が興味を持つイラストを多分に盛り込む等の工夫をしました。子供に「これ何が書いてあるの?」と聞かせてお母さんにも読んで貰うのが狙いです。その為に絵本やマンガ風に書いた事もあります。他にも方法はあると思うので、しっかり読んで貰えるように色々と考えてみると良いと思います。

育児をしながら働きたい方への注意点

自身も小さな子供の育児をしながら保育園看護師として活躍をしたい、と考える看護師は少なくないでしょう。育児中の看護師にとって、これほどピッタリの仕事はありませんよね。

しかし育児中の方は少々注意が必要です。それは多くの保育園では子供の病気を理由に休む事が出来ない点です。子供はちょっとした事で直ぐに熱を出す等、体調の変化が激しいものです。子供を扱う保育園なら当然理解をしてくれると考えてしまいますが、そこは仕事なのでシビアです。保育園側は大勢の子供達に対する責任を抱えていますから、たった一人の子供の為に看護師を休ませる訳にはいかないのです。

なので育児への協力者が少ない看護師は保育園で働くのが難しいかもしれません。例えばお願いをすればいつでも子供を預けられる実家や兄弟の存在が必要です。又は病児保育室がある保育園を確保しておかなければならないでしょう。実は子供の体調不良では、意外と保育園よりも病院の方が休みやすい…といった事があるのです。

かなり体力勝負の仕事です

保育園看護師は楽しくて遣り甲斐の大きな仕事ですが、非常に体力が必要な仕事である事も覚えておくと良いです。小さな子供が相手ですから気付けば一日中抱っこやおんぶをしていた・・・なんて事は珍しくありません。勿論、子供の健康に気遣いながらの仕事なので慣れるまでは気持ち的にもグッタリだと思います。

また保育園看護師は実質休憩時間が無いと思って良いでしょう。幼稚園の様にある程度大きな子供を預かっているのとは違い、お昼寝時間が決まっていても都合よく皆が寝てくれるとは限りません。食事の時間さえ子供次第ですから時には食べそびれてしまう事もあります。仕事をしながら合間に素早く食事を終わらせるのが日常茶飯事になりますね。

まあ慣れてしまえば体力配分を上手に行なえるようになりますが、最初の内はかなり辛いと思います。それでも可愛い子供達が待っていると思えば楽しく仕事が出来るでしょう。但し体力に自信が無い、風邪をひきやすい、お腹を壊しやすい・・・といった方には向かない仕事と思います。

保育園看護師の今後の求人動向

今後の保育園看護師の求人動向が気になる方は多いでしょう。国が私立認可保育園での看護師配置を促して以降、全国の保育園で看護師の募集が増えて来ました。しかし法的な配置基準が定められている訳ではなく、今の所は自治体のガイドライン規定に留まっています。(参考サイト:保育園看護師の求人募集ガイド

では今後は保育園看護師の求人が更に増えるのか?または状況によって減るのだろうか?という点が注目される点ですよね。保育園看護師の求人は非常に人気が高く、今後転職をしたいと考えている方は大勢いらっしゃると思います。

保育園看護師については様々な考えがあるでしょうが、求人が減る事は無いとする見方が強いようですね。既に保育園看護師の存在は知れ渡っていますし、看護師が配置されている保育園を選ぶ方も増えて来ています。保育園側は一度配置した看護師を除く事はしないでしょうから今後増える事はあっても減る事は無い筈です。

法的に配置基準が定められてはいませんが社会的なニーズは高まっている為、仕事が無くなる心配は無いのではないでしょうか。

子供のアレルギーについて

これから保育園看護師を目指す方には是非知っておいて欲しいのですが、最近の子供は本当にアレルギー体質を持っている事が多いです。花粉症やアレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、そして食品に対するアレルギーですね。

私が保育園看護師として働いていた園でもアレルギー体質の子が数人居ました。殆どは軽症でしたがアトピーと喘息、小麦食品でそれぞれ重症のアレルギー体質の子供が居ましたね。こういった子供に対する配慮も保育園看護師としての重要な仕事になって来ます。

アレルギー体質の子供への対応は非常にデリケートなものになります。食品は特に気を付けて徹底的に排除しなくてはなりませんし、体調の変化に常に気を配り、いざという時の対処も勿論学んでおかなくてはなりません。その他緊急連絡先や掛かりつけ医、薬の確認もしておく必要があるでしょう。

多くの子供が集まる保育園では原因物質を徹底的に排除するのが難しい事もあり、症状が急に悪化する事もあるので十分な注意が必要になります。

保育士の資格を取るメリットとデメリット

保育園看護師を目指している方の中には、少しでも就職に有利なようにと保育士の資格を取得する方もいらっしゃいます。しかし保育園看護師を経験してみて、看護師が保育士の資格を持っている事はメリットもあるもののデメリットもあると感じました。

保育園看護師は園児が怪我や病気をした時だけでなく、普段から園児と触れ合う機会が多々あります。その為保育士の資格を持っていると接し方にもプロ意識が芽生えますから良い面があるでしょう。

しかし保育園看護師の本業はあくまでも看護師です。保育士の資格を持っていると園側から都合の良いように使われる事が多くなり、自分が看護師なのか?保育士なのか?と悩む事にもなりかねないのです。

確かに看護師以外の資格を持っていると就職が有利ですが、私的には保育士の資格はデメリットの方が大きいように思います。それよりは看護師らしく衛生管理や救急救命関連の資格を取得した方が、看護師として存分に活躍が出来ると思いますね。

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